
何度か東北自動車道羽生パーキングエリアに立ち寄る機会がありました。
たまたま通りかかった時に、トラックを停めて一息つくことが多かったのですが、
この場所、昼間と夜でまったく違う顔を持っているんです。
昼間の羽生パーキングエリアは、まさに普通の休憩所。
トラックを停めて少し休んだり、軽食を取ったりするのに便利なスポット。
でも、夜になるとまるで別の世界に変わるんです。気づけば、あたりが静かになり、
提灯の灯りがポッと浮かび上がります。その灯りがほんのり温かく、
周りの空気もまるでやわらかく包み込まれているような気がするんです。
夕方から夜にかけて、提灯が灯ると、
時間がスローダウンしていくような感覚を覚えます。
まるで、忙しい日常から解き放たれて、心が自由になる瞬間。灯りの明るさや、
ひっそりとした空気の中で、時間がゆっくり流れていくんだなぁって
感じることができるんです。
提灯に「火盗(かっぽん)」という言葉が浮かんできました。
昔の時代、夜の町にひっそりと現れる火の精霊のような存在だと
聞いたことがあります。羽生パーキングエリアの夜の灯りを見ると、
まるでその火盗たちが灯をともして、夜の街を歩いているような気分になります。
そんな幻想的な雰囲気が漂っていて、ちょっと不思議な気持ちになれるんです。